shibaf note #099
「オリジナルプリントのできるまで」
shibafではいつも「オリジナルの生地を作らないんですか?」と聞かれます。
機械的に量産するような生地は、もしオリジナルを作っても
その分たくさんの「同じ生地のバッグ」を作ることになってしまいます。
”いろんな生地で少しずつバッグを作る”
それがshibafのやり方なので、それを考えるとなかなか
オリジナルの生地は作れませんでした。
そのようなことをshibaf park で話していたら、友人の一人が
「じゃあ、1点1点シルクスクリーンで刷っている友達がいるから彼女に頼んでみたら?」
といって後日いしはらみえこさんを紹介してくれました。
いしはらみえこさんはシルクスクリーンで
紙や布にプリントした作品をつくっている作家さんです。
図案も自分で描いていて、シンプルな線画がいきいきと布や紙にプリントされています。
作品を見せてもらい、shibafのバッグになるとしたらどんなプリントがいいのか、
打ち合わせをして(たったの1回だけ)あとはとにかくお任せで、お願いしてみました。
季節が巡って夏の暑いころに、第一弾の生地たちが届きました。
それがこの「バンビ」と「うつわ」です。
動物プリントにしてはシンプルで甘くない雰囲気と、
たくさんのバンビがこっちを見ている!という発見もあって、スタッフに大好評。
「うつわ」のプリントもありそうでなかった視点!
shibafの生地には花瓶の柄やキッチン柄はけっこうあるけど
こんな「うつわ」の柄は初めて見ます。
和のような北欧っぽいような雰囲気があります。
1回目でここまで気に入ってしまったので、変更点は布のことだけ。
刷る生地の素材・色の変更をお願いすることになりました。
よりバッグにした時に映えるようにshibafで生地を用意してプリントだけを再発注しました。
そして、仕上がったのがこの生地たちです。
どんなバッグに仕上げるかはshibaf の仕事です。
生地の雰囲気を活かせるように、サイドの生地の切り替えや持ち手の色などを考えます。
そして11月のordermadeに「バンビ」のシリーズが登場します。
生地から完全にオリジナルなバッグになりました。
ちょっと特別なshibafのあたらしいシリーズです。
オープンアトリエでもご紹介いたします。
作家さんの手作業でプリントされたファブリックたち、
実物を手に取ってぜひゆっくりご覧下さい。
いしはらみえこさんHPはコチラ→ http://ishihara.ctapt.net
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