2007.08.10 「オランダ・ユトレヒトへ 」 shibaf スタッフのヨーロッパ買い付けレポート、 今回はミッフィーの生みの親ディックブルーナの育った街ユトレヒトのお話です。 日本人の私たちにも親しみ深いウサギのミッフィー。 小さなころ、誰もが一度はミッフィーの絵本に触れた記憶があると思います。 絵本作家の中でも特にデザイン性の高いグラフィカルなディックブルーナの作品は、 子供たちに独占させておくにはもったいない魅力に溢れています。 6,7年前、知り合いのデザイナーの部屋で見たミッフィーのポスター。 全体が真っ白でミッフィーの目と口(あの×みたいな口)だけがデザインされたもの。 すごく大胆で、え?これがミッフィー?というシンプルな表現。 オランダ・ユトレヒトの美術館のディックブルーナ展のポスターだと聞き、そのころからユトレヒトに興味を持ったのだと思います。 絵本作家だと思っていたディックブルーナ氏がすぐれたデザイナーだったこと、 オランダのユトレヒトという小さな街で、生まれて育って仕事をしているということを知ったのはそのあとのことです。 オランダ、アムステルダムから電車で30分。 買い付け中、つかの間の一日を念願のユトレヒトに行くことができました。 ディックブルーナの生まれ育った街は、運河の流れる小さな街でした。 2006年、ユトレヒトのセントラルミュージアムの別館として「ディックブルーナハウス」ができました。 ブルーナ氏の作品が常設展示してあります。 しかも館内での撮影ができるというのに驚きつつ、たくさんシャッターを切りました。 ディックブルーナハウスの入る建物は19世紀の歴史ある古い建物。 外観は当時のままを残しつつ、オランダの建築家ペーテル・フェルセブットが手がけたという内装はクリーンでモダンなイメージ。 またミュージアムのインテリアと展示スペースのデザインはアムステルダムのSZIデザインが担当。 グラフィックデザイナーでもあるブルーナ氏の世界を立体的に表現していて子供だけでなく大人も十分楽しめます。 ミッフィーの絵本は「赤・黒・緑・黄色・青」5色ですべてが構成されています。 絵本だからといって甘い色を使わないところがかなりストイック。 ディックブルーナハウスの中も、そんなストイックなカラーリングが白い空間に映えます。 色のことをいつも考えているshibafスタッフも、この5色のことが頭に、目に、残るようになってしまいました。 基本的な色だし、子供の目には認識しやすい。1色1色が温かみのある絶妙な色。 たとえば赤ちゃんグッズにパステルカラーが多い日本のデザインの中でミッフィーの世界が際立つ理由がわかる気がしました。 オランダという国は九州ほどの面積に人口は1600万人ほど。 調べてみると、そこに20ものアートスクールがあるといいます。 全人口に占めるデザイナーの割合がいかに高いかがわかります。 ダッチデザインが元気なのも、オランダ建築が面白いのも、デザインの仕事が市民権を得ていることが大きな理由かもしれません。 次回はアムステルダムの建築デザインをレポートします。お楽しみに!
2007.08.10 「オランダ・ユトレヒトへ 」
shibaf スタッフのヨーロッパ買い付けレポート、 今回はミッフィーの生みの親ディックブルーナの育った街ユトレヒトのお話です。 日本人の私たちにも親しみ深いウサギのミッフィー。 小さなころ、誰もが一度はミッフィーの絵本に触れた記憶があると思います。 絵本作家の中でも特にデザイン性の高いグラフィカルなディックブルーナの作品は、 子供たちに独占させておくにはもったいない魅力に溢れています。 6,7年前、知り合いのデザイナーの部屋で見たミッフィーのポスター。 全体が真っ白でミッフィーの目と口(あの×みたいな口)だけがデザインされたもの。 すごく大胆で、え?これがミッフィー?というシンプルな表現。 オランダ・ユトレヒトの美術館のディックブルーナ展のポスターだと聞き、そのころからユトレヒトに興味を持ったのだと思います。 絵本作家だと思っていたディックブルーナ氏がすぐれたデザイナーだったこと、 オランダのユトレヒトという小さな街で、生まれて育って仕事をしているということを知ったのはそのあとのことです。 オランダ、アムステルダムから電車で30分。 買い付け中、つかの間の一日を念願のユトレヒトに行くことができました。 ディックブルーナの生まれ育った街は、運河の流れる小さな街でした。 2006年、ユトレヒトのセントラルミュージアムの別館として「ディックブルーナハウス」ができました。 ブルーナ氏の作品が常設展示してあります。 しかも館内での撮影ができるというのに驚きつつ、たくさんシャッターを切りました。 ディックブルーナハウスの入る建物は19世紀の歴史ある古い建物。 外観は当時のままを残しつつ、オランダの建築家ペーテル・フェルセブットが手がけたという内装はクリーンでモダンなイメージ。 またミュージアムのインテリアと展示スペースのデザインはアムステルダムのSZIデザインが担当。 グラフィックデザイナーでもあるブルーナ氏の世界を立体的に表現していて子供だけでなく大人も十分楽しめます。 ミッフィーの絵本は「赤・黒・緑・黄色・青」5色ですべてが構成されています。 絵本だからといって甘い色を使わないところがかなりストイック。 ディックブルーナハウスの中も、そんなストイックなカラーリングが白い空間に映えます。 色のことをいつも考えているshibafスタッフも、この5色のことが頭に、目に、残るようになってしまいました。 基本的な色だし、子供の目には認識しやすい。1色1色が温かみのある絶妙な色。 たとえば赤ちゃんグッズにパステルカラーが多い日本のデザインの中でミッフィーの世界が際立つ理由がわかる気がしました。
オランダという国は九州ほどの面積に人口は1600万人ほど。 調べてみると、そこに20ものアートスクールがあるといいます。 全人口に占めるデザイナーの割合がいかに高いかがわかります。 ダッチデザインが元気なのも、オランダ建築が面白いのも、デザインの仕事が市民権を得ていることが大きな理由かもしれません。
次回はアムステルダムの建築デザインをレポートします。お楽しみに!